アクセス
里川研究室は成蹊大学12号館1階西側エリアを使用しています。成蹊大学への交通アクセスやキャンパス案内は下記をご参照願います。里川への問い合わせはメール(satokawa(at)st.seikei.ac.jp)で受け付けています。
http://www.seikei.ac.jp/university/aboutus/campus_uni.html
研究室訪問 ~風通しのよい、会話のある空間作り~
研究室は風通しがよく清潔であることをモットーに運営しており、教員も通常の執務は学生の顔が見える環境で行っています。研究に関する相談も、休憩中の雑談も、気軽に交わせる距離にいます。
研究開発を支える様々な実験装置
研究室では実験による実証研究を中心に行っています。触媒の研究は触媒となる固体材料の合成と分析、反応物質である気体や液体の合成と分析を行います。固体の分析装置には、粉末X線回折装置、比表面積・細孔径分布測定装置、赤外分光光度計などが備わっています。気体や液体の分析装置にはガスクロマトグラフ、質量分析計などがあります。反応実験のための固定層流通式反応器はテーマ別に複数設置されています。各実験装置には共通のガス配管を敷設して実験に必要なガスを供給しています。
研究室の歴史
2023年度(18)
研究室も18年目に突入します。今年は10月に還暦を迎えます。
2022年度(17)
コロナ禍は3年目に突入しました。みんなマスクはしていますが、教室での授業が再開され、研究室もほぼ全員が登校できるようになりました。前職から行ってきた天然ガス改質に関するテーマはすべて終了し、現在は水電解、FT合成、NH3合成、廃プラ利用、環境対策のテーマに取り組んでいます。今年度は富山の触媒討論会、長野の石油学会、徳島のゼオライト研究発表会と学生と学会参加するだけでなく、夏合宿、芋煮会、冬合宿、追いコンと研究室行事も80%ぐらい戻ってきました。来年度からは正常化する計画です。3月には学士(17期生)9名、修士(15期生)3名の卒業式が執り行われました。学士9名の内、6名が内部進学ですので、次年度は大学院生の方が学部生より多くなります。
2021年度(16)
コロナ禍は2年目に突入しました。まだまだ油断できない日々が続きます。研究テーマは17名の学生のうち半分以上がCO2からの燃料合成になり、国家プロジェクトの推進に全力投球しました。大学での研究室活動は16年目に突入し、故障した装置の修理や老朽化した装置の廃棄なども積極的に実施し、研究室の実験設備も大きく変わりました。4月時点はスタッフ1名でしたが、9月に田代助教が加わり、10月に柳田研究員が加わり、学生も毎日大学に来るなど研究室に活気が戻ってきました。2021年度は学会や研究打合せなど広島、函館、福岡、札幌、甲府に出張しました。3月には学士(16期生)10名、修士(14期生)3名を社会に送り出せました。修士のうちの1名は新たに設置された早期修了の学生さんでした。
2020年度(15)
今年度は新型コロナウイルスに翻弄される1年でした。3月以降の研究室全体行事は、zoomで開催した3年生歓迎会だけで、全員で集まるのも卒業式だけという厳しい1年でした。4-6月は大学に登校できず完全リモート指導でした。ただ7月以降は研究室利用が認められ、限定的ながら全員が実験研究に取り組みました。zoomでのゼミ、学会発表、修論発表、卒研発表を余儀なくされるなか、学士(15期生)10名、修士(13期生)5名を社会に送り出せました。学士のうちの5名は大学院に進学します。2018年度から約3年間研究室所属の助教として務めていただいた大島一真先生は3月から九州大学に異動され、スタッフは1名になりました。一方でNEDOのCO2からの液体燃料製造に関する大型プロジェクトが開始されるなど、年度末になって大きな動きのあった1年でした。今年度は海外に出ることはなく、国内出張も兵庫、福岡、熊本と3回でしたが、くまモンに会えたのは収穫でした。
2019年度(14)
スタッフは大島助教と里川の2名体制で、あたらに客員研究員として佐野庸治先生においでいただき1年間の研究室活動を行いました。2月の大掃除まで通常通り実施しましたが、その後は新型コロナウイルスの感染防止の観点で2月22日以降のプログラムは全て中止になりました。こんな時期ですが、学士(14期生)10名、修士(12期生)1名を社会に送り出せました。今後の活躍を祈念しています。
2018年度(13)
スタッフとして大島一真助教、宗宮穣助教、高志明研究員を迎えて新しい1年が始まりました。学生さんも18名のうち、13名は新たに研究を開始します。実験室も、装置やレイアウトのリニューアルを行いました。今年度は新規に開始したテーマが多く、なかなか学会発表に恵まれませんでしたが、これまでの蓄積を論文として発表することができました。3月には修士3名(11期生)、学士12名(13期生)が誕生しました。学士のうち、5名は研究室に残って大学院生になる予定です。今年度は触媒学会から教育賞、石油学会から論文賞に選ばれました。また、私学助成の研究装置としてX線光電子分光装置が採択され、様々な面で実りの多い年となりました。1年限りの助教として就任していただきました宗宮穰助教は、4月1日から小島紀徳教授の後任として着任する齋藤守弘准教授の研究室で研究員を務めることとなりました。
2017年度(12)
霜田助教、多田研究員ともに2017年度までの任期なので、これまでの研究成果を論文発表すべく、研究の議論をぶつけあった1年でした。昨年度から引き続きSPring-8でのXAFS測定を行いました。研究成果として今年度は9件の論文発表を行うことができました。学生たちも石油学会と水素エネルギー協会から発表に関して表彰されるなど、多くの成果を得ることができました。3月には修士2名(10期生)、10名の学士(12期生;1名は本学大学院進学、1名は北海道大学の大学院へ、8名は就職)が誕生しました。5年間助教としてご活躍いただいた霜田先生は、4月からは故郷徳島大学の助教に就任し、3年間PDを勤めた多田先生は母校東京大学の特任助教に就任されました。
2016年度(11)
この年はいろんなことがありました。先ず霜田助教と多田研究員がフル回転で研究を進めてくれました。石油学会からはJPIJS最優秀ポスター賞と、論文賞を受賞しました。初めてSPring-8でXAFS測定の実験を行いました。2年連続でレガッタで決勝進出しました。研究室の同窓会として開設10周年記念会を開催しました。触媒研究で2人目の課程博士が、電気化学分野の研究で初めての修士が誕生しました。卒業式では2人が登壇し、2人が表彰されました。9月卒業も併せて博士1名(6期生)、修士4名(9期生)、学士11名(10, 11期生)が誕生しました。
2015年度(10)
昨年度から開始したCREST研究のために、電解セルの合成や性能評価のための設備や装置などが導入されました。装置の導入で実験室が狭くなってきたので、実験スペースを確保するために2つに分かれていた学生の居室を統合しました。12月にはスイスに留学していた多田研究員も合流しました。2名(8期生)の学生が修士論文を、10名(10期生)の学生が卒業研究論文を提出しました。このうち6名が女子学生でした。この年に初めて研究室でレガッタに参加しました。研究室も開設以来10年を経過しました。
2014年度(9)
今年度は博士課程2名、修士課程6名の大学院生と13名の学部生とともに教育研究活動がスタートしました。新たなテーマとしてアンモニア合成触媒、アンモニア電解合成、ジメチルエーテル水蒸気改質触媒などのテーマに着手しました。アンモニア合成のテーマがJSTのCREST研究に採択され、10月から研究代表者としてプロジェクトがスタートしました。研究室初の博士(理工学)の学位取得者が誕生しました。4名(7期生)が修士論文を、13名(9期生)が卒業研究論文を提出し、それぞれ学位を取得しました。
2013年度(8)
4月に霜田助教が着任され大学院生11名と学部生11名の研究指導をスタッフ2人で行いました。12月には中国・中南大学の蒋先生が客員研究員に加わりました。大学院生は全員国内の学会で発表を行い、2名の学生がフランス・リヨンで開催された欧州触媒会議でも発表しました。今年度は里川研究室から6名(6期生)の学生が修士論文を、11名(8期生)の学生が卒業研究論文を提出し、それぞれ学位を取得しました。今年度はこれまでの仕上げの段階の研究が多く、今後の論文発表につなげたいと考えています。また、エネルギーキャリア研究へのチャレンジも開始しました。
2012年度(7)
2012年度は山崎先生と共に小島研のスタッフ・学生を預かることになったので、研究室スタート時点では約30名の大所帯になりました。卒業生の向山さんが大学院の博士後期課程に入学したことにより、当研究室初の博士課程進学者となりました。当初から里川研所属の1階のメンバーでは7名の学士と5名の修士を送り出しました。この年は実質的にスタッフは里川以外にいなかったので、学生には大変迷惑をかけました。
2011年度(6)
研究室は大学院生10名と学部生14名、教員2名に秘書(エネルギー学会制作部)1名の大所帯となりました。震災やその後の節電の影響で、授業時間は若干削減され、夏季の研究活動もやや制限されましたが、3月19日には5名の修士の学生と14名の学士の学生を送り出すことができました。今年は大学院生、浦崎助教とともにグラスゴーの国際会議にも行きました。研究室開設2年目から所属して研究室の立ち上げにご尽力いただいた浦崎助教が2012年3月一杯で企業に異動することになりました。
2010年度(5)
全ての実験室が1階に集約されました。実験に使用するガス配管や電源などは安全と効率的な運用を目指して設置しました。研究室の実験設備も充実してきました。環境系3研究室は約100名の大所帯となり合宿もとても賑やかになりました。2011年3月11日の東日本大震災の影響で、2010年度の学位授与は3月23日に行われましたが、大学や学科での記念式典は開催されなかったので、研究室で授与を行いました。6名の学生に修士が、7名の学生に学士が授与されました。
2009年度(4)
4年目がスタートしました。念願の環境制御X線回折装置が導入されました。この頃から実験設備ばかりでなく生活設備も充実してきて研究室内飲み会もよく開催しました。学科内研究室移動で、里川研2階の実験室は全て1階へ集約することになり開設当初から4年間かけて構築してきた反応装置は一旦解体しました。3名に修士と、13名の卒研生が巣立ちました。
2008年度(3)
この年から春季ゼミ合宿(箱根寮)を開催するようになりました。箱根の素晴らしい場所に施設があるのに使わない手はありませんね。この年は理工学部第1期生を研究室に迎えました。本学での研究活動もようやくテイクオフという感じでした。また、浦崎博士が助教に就任して研究活動だけでなく講義も担当するようになりました。本学に山崎章弘先生をお迎えしたのもこの年でした。当研究室最初の修士号を学生が取得しました。また、13名の卒研生を送り出しました。
2007年度(2)
環境・エネルギー分野の小島研究室との協力体制のもと、13名の卒研生と1名の大学院生で新年度がスタートしました。4月から浦崎浩平博士が特別共同研究員として当研究室のスタッフに加わり、小島研究室所属の皆さんも一緒に研究活動を行いました。植物油のオゾン分解法の検討が中心テーマでした。この年から里川は教授になりました。
2006年度(1)
2006年4月から環境材料化学研究室こと里川研究室はスタートしました。場所は12号館2階と1階の旧森田研究室の場所です。最初に教員室に机と椅子と棚をいただきましたが、実験設備はほとんどなく、実質的にはゼロからのスタートでした。しかし、何とか2007年3月には第1期生4名を送り出しました。